SEOだけでは売れない時代に、私たちが「マンガ」と「物語」を使う理由

SEOだけでは売れない時代に、私たちが「マンガ」と「物語」を使う理由

「SEOはやっています。」

多くの企業が、そう答えます。
実際、キーワード設計もされているし、記事も書かれている。
検索順位も、決して悪くはない。

それでも――
問い合わせに結びつかない。
あるいは、アクセスはあるのに、なぜか決断されない。

この現象は、SEOが間違っているからではありません。
むしろ、SEOが“当たり前”になったことによって起きている問題です。


SEOは、とても優れた仕組みです。

  • 課題を持った人に届く
  • 比較検討の土俵に乗れる
  • 信頼性の下地を作れる

これは、今でも変わりません。

ただしSEOが担っているのは、
「知ってもらう」「理解してもらう」までです。

最後の
「ここに相談しよう」
「ここに任せよう」
という決断は、SEOの守備範囲外にあります。


SEOを意識したページには、共通点があります。

  • 正確
  • 網羅的
  • 比較しやすい
  • 無駄がない

しかし同時に、
感情が入り込む余地がほとんどありません。

読者は「理解」はします。
でも、「共感」や「納得」には至らない。

結果として、
「結局どこも同じに見える」
という状態が生まれます。

これは、内容が悪いのではなく、
“伝え方の層”が一段足りないのです。


人が本当に動くのは、
説明を読んだときではありません。

「自分も同じ状況かもしれない」
「これは自分の話だ」
そう感じたときです。

この“疑似体験”を生むのが、
物語であり、マンガであり、ストーリー表現です。

  • 登場人物の迷い
  • 選択の背景
  • 失敗や葛藤
  • そこから得られた意味

こうした要素があることで、
読み手は情報を自分の問題として受け取るようになります。


マンガというと、
「わかりやすくするため」
「難しい内容を簡単にするため」
という印象を持たれがちです。

しかし本質は、そこではありません。

マンガの強みは、
感情と文脈を、同時に伝えられることです。

  • なぜその判断に至ったのか
  • 何に悩んでいたのか
  • どこで気持ちが動いたのか

これらは、文章だけでは伝えきれないことも多い。

マンガは、
情報を減らすための手段ではなく、
情報の「深さ」を伝える手段なのです。


ここで誤解してほしくないのは、
SEOを否定しているわけではない、という点です。

むしろ私たちは、
SEOと物語は役割が違うだけだと考えています。

  • SEO:
    課題を持つ人に、正確に届く
  • 物語・マンガ:
    その人の背中を、そっと押す

この2つが組み合わさったとき、
初めて「選ばれる導線」が完成します。


情報は、もう十分すぎるほど世の中にあります。

検索すれば、
正解も、比較も、価格も、事例も出てくる。

だからこそ人は、
「その会社が、何を大切にしているのか」
を見ています。

どんな思想で仕事をしているのか。
どんな失敗をしてきたのか。
なぜ、そのサービスを続けているのか。

それらは、
仕様書や料金表には書かれていません。

だからこそ、物語が必要なのです。


私たちがマンガや物語を使うのは、
派手に見せるためでも、流行に乗るためでもありません。

SEOで届いたその先にある、
「納得」と「腹落ち」を設計するためです。

正しい情報を、
正しい順番で、
正しい温度感で伝える。

そのための表現手段として、
マンガと物語を使っています。


まとめ

SEOは、今も強力な武器です。
ただし、それだけでは足りない時代になりました。

「見つけてもらう」から
「選ばれる」へ。

その間をつなぐものとして、
私たちはマンガと物語を使っています。