12年の活動と、いま再び始めた理由

はじめに
このページでは、
なすぱらプロジェクトや現在の研究・実装・創作活動について、
「なぜやっているのか」 を正直に書いています。
事業説明でも、実績紹介でもありません。
このプロジェクトの背景にある、
時間と判断の積み重ねについての記録です。
1. 12年間、何をやってきたのか
この12年間、私は一貫して
「伝わらないものを、どうすれば届く形にできるか」
という問いの周辺で仕事をしてきました。
- Web・SEO・コンテンツ設計
- マンガ・ストーリーによる情報翻訳
- 企業や個人の思想・構想の言語化
- 地域や事業の“見えにくい価値”の構造整理
分野は違っても、
やってきたことは常に同じです。
複雑で、言葉にしづらいものを、
他者に届く形に翻訳すること。
2. 途中で「距離を置いた」理由
正直に言えば、
途中でこの分野から距離を置いた時期もありました。
- スピードを求められる仕事
- 短期成果だけを評価される環境
- 深く考える余地のない案件
そうした中で、
「自分がやっていることの意味」が
見えにくくなった時期があります。
無理に続けるよりも、
一度立ち止まったほうがいいと判断しました。
3. 再び始めたきっかけ
再び動き始めた直接のきっかけは、
那須という場所での生活でした。
- 移動に車が必要な地域
- 点在する店舗や観光資源
- 情報はあるが、つながっていない現実
そこには、
「都会とはまったく違う構造」がありました。
そして同時に、
可能性も、課題も、どちらもはっきり見える場所でもありました。
4. まずやったのは、調査と記録でした
何かを作る前に、
私はまず 動いてみること を選びました。
- 毎日現地を回る
- 動画を撮る
- 編集し、投稿する
- 反応を記録する
結果として、
60日間で468本の動画を制作することになりました。
ここで重要なのは、
最初から研究をしようと思っていたわけではない
という点です。
ただ、
「分からないなら、やってみよう」
それだけでした。
5. 実装が先、理論は後
動き続ける中で、
次第にいくつかのパターンが見えてきました。
- プラットフォームごとの反応の違い
- 行動につながる情報の質
- 保存・計画・即時行動の兆し
これらは、
机上ではなく 現場でしか見えないものでした。
そこで初めて、
記録を整理し、分析し、言語化し、
論文としてまとめる段階に進みました。
6. なぜ「研究」と「創作」を分けないのか
研究と創作は、
本来は別のものとして扱われがちです。
しかし私は、
両者は分ける必要がないと考えています。
- 研究は、構造を明らかにする
- 創作は、それを人に届く形に翻訳する
どちらか一方だけでは、
社会には残りません。
なすぱらアニメ企画は、
この考え方の延長線上にあります。
7. なぜ、いま続けているのか
このプロジェクトを続けている理由は、
とても単純です。
- 途中でやめる理由が、いまは見当たらない
- やるべき順番が、はっきりしている
- 毎日、次の一手が見える
そして何より、
誤魔化さずに進めているという実感があります。
8. このページを読んでいる方へ
もしあなたが、
- 支援を検討している方
- 研究や地域活動に関心のある方
- あるいは、ただ理由を知りたい方
であれば、
このプロジェクトの「成果」よりも、
姿勢を見ていただけたらと思います。
ここに書いてあることは、
すべて実際に行ってきたことです。
9. この活動の根っこにあるもの
ここまで書いてきた理由の、
さらに奥にある もう一つの動機 があります。
それは、
「小さな店舗や個人が、もう一度、自分の言葉で発信できる状態を取り戻したい」
という思いです。
那須という地域で生活し、
日々車で走り、店を見て、人と話す中で、
ある共通した状況が見えてきました。
- 良い店はたくさんある
- 想いも、技術もある
- でも「伝え方」が分からない
- そして「発信は難しいものだ」と思い込んでいる
これは、那須に限った話ではありません。
10. なすぱらTVは「成功例」ではありません
なすぱらTVは、
何かに成功したから始めたものではありません。
むしろ逆で、
分からない状態から、そのまま始めた記録です。
- スマホで撮る
- うまく話せなくても出す
- 編集が雑でも続ける
- 反応がなくてもやめない
この姿を見て、
「あの人にできるなら、自分にもできるかもしれない」
そう思ってもらえること自体が、
この活動の大きな意味です。
11. 「支援」ではなく「隣に立つ」こと
私がやろうとしているのは、
店舗の代わりに何かをやることではありません。
- 教える立場でもない
- 管理する側でもない
最初の一歩を、隣で一緒に踏み出すこと。
そして、
「あとは、自分のペースで続けていい」
と、手を放すことです。
これが、
このプロジェクトで言う 自走 です。
12. なぜ、いま続けているのか(補足)
この活動を続けている理由は、
ひとつしかありません。
「これなら、続けられる」
と感じているからです。
大きな組織でなくても、
多額の予算がなくても、
特別な才能がなくても、
続けていれば、地域は必ず変わる。
それを、
自分自身で確かめ続けています。
おわりに
この活動は、
まだ途中です。
完成された物語でも、
成功事例でもありません。
ただ、
続いている記録があります。
それが、
いま私がこれをやっている理由です。